「通称松虫鈴虫寺」と言われ、法然院の南で並びの道に面しており当宿から徒歩約5分。
御鳥羽上皇の女御松虫と鈴虫が、法然の弟子住蓮と安楽の説法に感化され、ひそかに出家したことが上皇の怒りをかい、二僧は断罪に、法然も流されました。
このお寺は二僧の菩提を弔うため、流罪から帰京した法然上人の命を受け1681年に創建され、松虫と鈴虫の木像や石塔も安置されています。
秋の紅葉シーズンは山門から階段にかけての一帯が鮮やかな紅葉と落ち葉で埋め尽くされ、その美しさは一見の価値があります。
春と秋に特別公開され、7月25日には京都の夏の風物詩である「鹿ケ谷カボチャ供養」も開催されます。
カボチャ供養は開祖の真空上人が夢で「夏の土用に鹿ケ谷カボチャを食べると中風にならない」とのお告げを受けたのが始まりとされ、当日の参拝者にはカボチャがふるまわれ、虫干しを兼ねた寺宝も公開されます。京都には今も土用の日にカボチャを食べる風習が残っており、オーナー家でも代々親から子へと伝えられています。