♦♦真如堂・黒谷(金戒光明寺)「歴史秘話」探索コース(当宿から往復2~3時間)♦♦
紅葉で名高い【真如堂(真正極楽寺)】から、地元では【黒谷さん】と親しみを込め呼ばれる金戒光明寺へと巡るコースです。
1.真如堂へ(Villa法然院西から西方面へ徒歩10分)
ここでは【本殿】参拝や紅葉(青もみじ)に映える【三重の塔】等を巡り、色々なポイント・視角で変わる素晴らしい伽藍の風景を楽しんでください
その後、本殿南にある明智光秀の筆頭家老【齊藤利三の墓・*1】や、利三の子「春日局」が父の菩提を弔うため植えた【たてかわ桜*2】を訪れます。
*1:山崎の戦いで秀吉に敗れ刑死した利三。その亡骸の首を刑場から奪って真如堂に持ち帰り、手厚く葬ったのが親友の海北友松(画家)と東陽坊(真如堂の塔頭東陽院の開祖)で、この3人の墓が並んでいます。
*2 幹の皮筋がたてに入っているので「たてかわ桜」と呼ばれています。桜は伊勢湾台風(1957年)で倒壊し、今の木は折れた幹から芽が吹いてきた育成中のもの。春日局は*1での海北友松の父への恩義を忘れず、友松の子友雪を大いに引き立て、画壇海北派の隆盛を支えたと言われています。
2.【黒谷(金戒光明寺)】へ
真如堂本堂裏の道を南に徒歩5分で隣の【黒谷(金戒光明寺)】境内に入って行きます
ここでは幕末に京都守護職に任ぜられ当寺に陣を置き新選組等と京都の治安にあたった会津藩「松平容保」と会津藩士の奮闘ぶりを偲び、まず道なりに鳥羽伏見・蛤御門の戦い等での戦死者を【会津藩墓地】で悼み、次に高台に位置する【三重塔(文殊堂)】まで行きます。そこからは石段を降りながら京都市内の素晴らしい眺望を楽しみましょう。左手(南)には知恩院や八坂の塔、山の上の将軍塚に青蓮院青龍殿も鮮やかに見えます。
石段の下ではインスタ映えで人気沸騰の通称【アフロ大仏*3】で和ませてもらったり、春日局が徳川第三代将軍擁立で争った第二代将軍徳川秀忠の妻「お江の方」を死後に追善菩提した「供養塔(遺髪が入っています)」等を訪れてみましょう。
*3:正式名は「五劫思惟阿弥陀仏」で、気が遠くなるほど長い期間、無心に修行を続けていたらアフロ風の髪型になったというありがたい仏様です。(インド哲学で「劫」とは一つの宇宙が誕生し消滅するまでの期間と言われており、一劫の5倍「五劫」の間ひたすら修行をしていたとの事です。落語の寿限無でも「五劫のすりきれ」って言葉が出てきますね。)
【会津藩墓地・松平容保石像】⇒5分【三重塔(文殊堂)】⇒5分石段を下り西側【アフロ大仏】・【お江供養塔】⇒3分【御影堂・方丈】・【山門】の行程で巡り、別道で真如堂正門まで戻ります。
帰りは、真如堂正門から少し西に1分【陽成天皇陵】⇒2分 【宗忠神社】 ⇒2分【後一条天皇陵】⇒10分【Villa法然院西】
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